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カウンセラーコラム

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FCCカウンセラーコラム

インフルエンザの種類

 
ヒトで流行を起こすインフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属すウイルスで、抗原性(人体にとっての異物としての性質)や形状の違いから、A型、B型、C型の3種に分けられます(*1)。この3種の中で“H”と“N”で分類されているのは、A型です。報道でH1N1やH7N9と呼んでいるのは、全てA型のインフルエンザウイルスのことなのです。そもそも“H”と“N”とは何を意味しているのでしょうか?
 
インフルエンザウイルスは、外側をエンベロープと呼ばれるタンパク質の膜で覆われています。このエンベロープの表面に“ヘマグルチニン(HA)”と“ノイラミニターゼ(NA)”というタンパク質を持っています。そう、このヘマグルチニンの種類を“H”で、ノイラミニターゼの種類を“N”で番号付けしているのです。B型もHAとNAを持っていますが、A型ほどバラエティーに富んでいないため、A型のみがHAとNAで分類をした亜型で示されます。また、C型はHAもNAも持っておらず、両方の役割を果たすHE(ヘマグルチニンエステラーゼ)の種類で分類されています。
 
A型インフルエンザウイルスをヘマグルチニン(HA)とノイラミニターゼ(NA)で分類している理由は、ウイルスの表面構造の違いだけでなく、その働きにあります。ウイルスは自己増殖できないので仲間を増やすために宿主細胞に感染しますが、HAはインフルエンザウイルスが宿主細胞に付着するために使うタンパク質なのです。HAによって宿主細胞に付着したインフルエンザウイルスは、自身の遺伝子を宿主細胞に送り込み、感染して宿主細胞に新たなインフルエンザウイルスを作らせます。この時、宿主細胞の中に作られたインフルエンザウイルスを宿主細胞の外へと出すために働くのがNAです。HAとNAのいずれもウイルスの膜表面にあるタンパク質で、それぞれ感染と増殖に深く関与しているタンパク質であることから、これらを使って分類しているのです。
 

過度に騒がず、正しい知識を身に付けましょう!

 
そもそもインフルエンザウイルスは鳥類を宿主としているウイルスで、ヒトへの感染はニワトリなどの家禽からブタやウマなどの家畜を介して変異するケースが多いと考えられています。現在までに発見されたインフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)は16種類ありますが、その中でこれまでにヒトで流行を起こしたことがあるのは、“H1”“H2”“H3”の3種類のみです。ノイラミニターゼ(NA)は9種あるので、HとNの組み合わせにすると144種考えられますが、1918年のスペイン風邪、1977年ソ連風邪や2009年の新型インフルエンザは“H1N1”、1957年のアジア風邪は“H2N2”、1968年の香港風邪は“H3N2”と、1900年代にヒトで大流行を起こしたA型インフルエンザウイルスは三つの組み合わせしかありません。しかし、今回の“H7N9”や高病原性トリインフルエンザ“H5N1”など、ヒトからヒトへの感染はしないものの、ヒトでの感染が確認されているインフルエンザウイルスが増えていることも事実です。遺伝子工学の発展によって、これまでは分からなかったインフルエンザの変異も容易に分かるようになったことで脅威にも感じますが、反対にこうした新型感染症にも逸早く対応できるようになってきているので、過度に恐怖心を煽らず、正確な情報の共有を心掛けましょう。
 
B型は、A型とウイルスの構造や感染した時の症状が良く似ていますが、ヒトでの感染サイクルが成立していて、他の動物での感染例はアザラシを除き稀です。C型は、A型B型とウイルスの構造が大きく異なり、流行時期に季節性が無く通年にわたって発生し、通常4~5歳までの間に感染して鼻風邪様症状を呈するインフルエンザです。
 

(出典 ドクターズプラザ)

 
 

インフルエンザの感染者数と死亡数

 

通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

 
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

 
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001)1818(2005)人です。

 
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約2550万人、日本で約1万人と推計されています。
 

(出典 厚生労働省 HP
 

 
単純に比較できるものではないですが、感染者数と死亡者数を新型コロナウイルスとインフルエンザを比べてみると、圧倒的にインフルエンザの方が猛威をふるっています。現在の報道の在り方にはいつも疑問を感じてしまいますね。

 

 

ウイルスを殺すのは薬? いいえ「免疫力」です。

 
「風邪をひいたら薬で治すもんでしょう?」という風潮がありますが、それは大きな勘違いです。もしかすると未だに多くの方が勘違いしているのではないでしょうか?
 
病院でもらう薬は症状にもよりますが、たいてい熱を下げるための抗炎症剤、せき止め、たんの薬、鼻水の薬、胃薬といったところでしょう。しかしこれらの薬はいずれも、それぞれの症状をおさえ込むだけのもので、どれ一つとして風邪のウイルスを殺すものではありません。風邪のウイルスを殺す薬はないのです。
 
では、「風邪を治してくれているのは誰なのでしょう。それこそが他ならぬ皆さんの体自身、すなわち免疫力が風邪ウイルスを殺し排除してくれるから治るのです。
 
「病院に早めに行って薬を飲めば、早く風邪が治る」というのは、実は正しくありません。
 
「じゃあ風邪で病院に行く意味なんか無いじゃないか!」と思われるかもしれません。
 
ですが、熱が出たりせきが出たりといった症状が強く長く続くと、体力を消耗します。なのでそういった症状を薬の力でできるだけおさえることによって、体の負担を軽くするというのが一般的な風邪薬なのです。そしてその間に自分の免疫反応でウイルスを根絶してもらう。
 
「病院の薬を飲んでいるから大丈夫」と思って無理をすれば、それだけ体力が失われ、回復も遅れます。そういう意味では「安静にして体力を温存すること」が、風邪ウイルスをやっつける一番の治療法だと言えます。
 
ちなみに抗菌薬(抗生物質)は「細菌」を殺す薬なので、ウイルスには1%も効果がありません。
 
「でも風邪ひいた時に抗生物質も処方されたことあるよ?」という声が聞こえてきそうですが、確かに抗菌薬(抗生物質)を処方することがあります。
 
ただしそれは、のどに膿がついているなど細菌感染の疑いもある場合や、風邪で体力が低下して細菌感染を合併することを予防するためなので、風邪ウイルスを殺して治すためではありません。
 
あと、もう一つよく聞かれるのが「点滴したら楽になって治るのはなんで?」という質問です。点滴のおかげで体がとても楽になった!という経験をした方も多くいるでしょう。
 
しかし、「風邪」で点滴を行うのは、特に「胃腸かぜ」と呼ばれるウイルス性腸炎により発熱、嘔吐、下痢がある場合など、体の水分を多く失ってしまう「脱水症」や飲んだり食べたりできないような状態に対して、医師が必要と判断した場合です。

 
水分を補給する目的での「点滴」ですが、ここに「風邪」、「ウイルス」、「下痢」に直接効く薬は入っていません。確かに「脱水症」の状態となっている際に、点滴により水分を補給すると、体のだるさは幾分か軽快するでしょう。それが「症状が楽になった」と感じる経験として記憶に残ったのかと思います。
 
もしくは細菌感染時に抗菌薬(抗生物質)の点滴をしてもらい「症状が楽になった」という経験からかもしれません。(筆者はこの経験あり)
 
一般的に、咳、鼻水、咽頭痛といった症状が主である「風邪」に対しては、水分摂取が可能な状態であれば、点滴を行う必要は低いと考えられています。
 
ではインフルエンザはどうでしょうか?
 
インフルエンザにかかるとタミフル、ゾフルーザなどの薬が処方されますね。
 
「なんだやっぱりウイルスにも効く薬があるじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、インフルエンザが身体に入って増殖する仕組みと処方される薬の役割を少し解説しましょう。
 
① まずインフルエンザウイルスが鼻やのどの粘膜に吸着して、人の細胞の中へ。
 
② 細胞にウイルスが侵入後、ウイルスが自身の膜をやぶり遺伝情報(RNA)を放出。これを「脱殻」という。(ウイルスが脱皮して増える準備をするイメージですね)
 
③ 放出されたウイルスのRNAは人の細胞の核内に取り込まれ、ウイルス遺伝子が作られる。この過程を遺伝子の「複製」と言う。(人の細胞核でコピー量産)
 
④ 複製された遺伝子からできた新しいインフルエンザウイルスは、「ノイラミニダーゼ」という酵素の働きによって細胞の外へ出ます。これを「遊離」と言う。(分裂完了後、新しい宿主を探して旅立つウイルスたち)
 
①~④の繰り返しでインフルエンザウイルスは増殖していきます。
 
そして、インフルエンザの薬は簡単にいうと②~④にある「脱殻」「複製」「遊離」のどれかを邪魔することで、「これ以上増えないようにする」というのが目的なのです。
 
では、身体に入ってしまったウイルスは結局どうするのか?
 
そう、それは「皆さんの体自身、すなわち免疫力」が排除してくれているのです。
 
免疫力という言葉は最近あちこちでよく使われ耳にするようになりました。しかし身体にとって免疫力がどれほど重要な役割を担っているのか、ということをまだまだ本当の意味で世間に認知されていないのではないでしょうか。病院や薬はあくまでサポート役です。皆さんの健康を守ってくれているのは他ならぬご自身なのです。
 
 

ヒトに感染するコロナウイルス

 
ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が知られている。これらについては、それぞれの症状や感染経路などの特徴を表1に示した。
 
 

1.風邪のコロナウイルス

 
ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス(Human CoronavirusHCoV)は、HCoV-229EHCoV-OC43HCoV-NL63HCoV-HKU1である。風邪の1015%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する。多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こすこともある。HCoV-229EHCoV-OC43が最初に発見されたのは1960年代であり、HCoV-NL63HCoV-HKU12000年代に入って新たに発見された。
 
 

2.重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV

 
SARS-CoVは、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられている。2002年に中国広東省で発生し、200211月から20037月の間に30を超える国や地域に拡大した。200312月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡した(致命率9.6%)。当初、この病気の感染源としてハクビシンが疑われていたが、今ではキクガシラコウモリが自然宿主であると考えられている。雲南省での調査では、SARS-CoVとよく似たウイルスが、今でもキクガシラコウモリに感染していることが確認されている。ヒトからヒトへの伝播は市中において咳や飛沫を介して起こり、感染者の中には一人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」が見られた。また、医療従事者への感染も頻繁に見られた。死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人であった。子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状を示すのみであった。
 
 

3.中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV

 
MERS-CoVは、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスであるが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。最初の MERS-CoVの感染による患者は、 2012年にサウジアラビアで発見された。これまでに 27カ国で 2,494人の感染者が WHOへ報告され( 20191130日時点)、そのうち 858人が死亡した(致命率 34.4%)。大規模な疫学調査により、一般のサウジアラビア人の 0.15%MERSに対する抗体を保有していることが明らかになったことから、検査の俎上に載らない何万人もの感染者が存在していることが推察される。その大多数はウイルスに感染しても軽い呼吸器症状あるいは不顕性感染で済んでおり、高齢者や基礎疾患をもつ人に感染した場合にのみ重症化すると考えられる。重症化した症例の多くが基礎疾患(糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患など)を前もって患っていたことが解っている。 15歳以下の感染者は全体の 2%程度であるが、その多くは不顕性感染か軽症である。ヒトからヒトへの伝播も限定的ではあるが、病院内や家庭内において重症者からの飛沫を介して起こる。年に数回程度、病院内でスーパースプレッダーを介した感染拡大が起こっているが、市中でヒトからヒトへの持続的な感染拡大が起こったことは一度もない。 2015年に韓国の病院で起こった感染拡大では、中東帰りの 1人の感染者から 186人へ伝播した。
 
ヒトに感染するコロナウイルスの特徴

*Summary of probable SARS cases with onset of illness from 1 November 2002 to 31 July 2003  https://www.who.int/csr/sars/country/table2003_09_23/en/、香港 (n=1755)のデータより
 
 

動物コロナウイルス

 
コロナウイルスは家畜や野生動物などの、我々の周りに棲息するあらゆる動物に感染し、様々な疾患を引き起こすことも知られている。イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ニワトリ、ウマ、アルパカ、ラクダなどの家畜に加え、シロイルカ、キリン、フェレット、スンクス、コウモリ、スズメからも、それぞれの動物に固有のコロナウイルスが検出されている。多くの場合、宿主動物では軽症の呼吸器症状や下痢を引き起こすだけであるが、致死的な症状を引き起こすコロナウイルスも知られている。家畜では豚流行性下痢ウイルス(PEDV)、豚伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)、鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)、実験動物ではマウス肝炎ウイルス(MHV)、ペットでは猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)が致死的である。コロナウイルスの種特異性は高く、種の壁を越えて他の動物に感染することは殆どない。
 
 

ウイルス学的特徴

 
電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約 100nmの球形で、表面には突起が見られる。形態が王冠“ crown”に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する“ corona”という名前が付けられた。ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される。脂質二重膜のエンベロープの中に NucleocapsidN)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖 RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面には SpikeS)蛋白、 EnvelopeE)蛋白、 MembraneM)蛋白が配置されている(図1)。ウイルスゲノムの大きさは RNAウイルスの中では最大サイズの 30kbである。遺伝学的特徴からα、β、γ、δのグループに分類される。 HCoV-229EHCoV-NL63はαコロナウイルスに、 MERS-CoVSARS-CoVHCoV-OC43HCoV-HKU1はβコロナウイルスに分類されている。
 
ウイルス学的特徴

 
 

感染症法での取扱い

 
日本国内でSARS-CoVMERS-CoVの感染者が見つかった場合、病気の伝播を抑えるために、感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)に従って感染拡大防止策がとられる。SARS-CoVMERS-CoVは共に、感染症法において二類感染症に分類されている。感染者には感染症指定医療機関への入院措置がとられ、陰圧管理された病室で治療を受けることになる。同時に疫学調査が行われ、感染経路や接触者が特定される。実験室内でのSARS-CoVMERS-CoVの所持についても、感染症法によって規制されている。SARS-CoVは二種病原体、MERS-CoVは三種病原体に分類されており、「所持の許可」、「教育訓練」、「滅菌の管理」において、SARSの方がMERSよりも厳しく管理されている。SARS-CoVMERS-CoVはいずれもBSL3実験室内に保管して取り扱う必要がある。一方、風邪のウイルスHCoV-229EHCoV-OC43HCoV-NL63HCoV-HKU1は特に危険な病原体ではないため、感染症法での指定は無く、BSL2実験室で取り扱うことができる。
 

(出典 国立感染症研究所(2020年 0110日掲載分 )

 

コロナウイルスはどのようなウイルスですか?

 
発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは6種類あることが分かっています。そのうち、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスも含まれています。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めます。
 

予防法はありますか?

 
一般的な衛生対策として、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒など行っていただくようお願いします。
 

職場で取り組むべき新型コロナウイルス対策にはどのようなことがありますか?

 
予防法としては、一般的な衛生対策として、咳エチケット※や手洗いなどを行っていただくようお願いします。
 
※ 咳エチケットとは、感染症を他人に感染させないために、個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。
 

どのような治療方法がありますか?

 
有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はなく、対症療法を行います。
 

(出典 厚生労働省 HP
 

A4M JAPAN 2019 

ロバート・ゴールドマンA4M理事長
A4M国際学会・日本会議2019
大会長   ロバート・ゴールドマン
A4M理事長
米国スポーツ医学協会 国際名誉会長
医学博士/オステオパシー医師
 
さて、このたび2019年10月、東京都において「A4M国際学会 日本会議2019」が開催される運びとなりました。
 
A4M(American Academy of Anti-Aging Medicine)は、1992年にRonald KlatzとRobert Goldmanの二人の医師によって設立された米国抗老化医学会です。現在、世界最大級のアンチエイジング医学会として、120カ国以上の国々の医師、科学者、公的機関職員、一般市民などを含む約26,000名に及ぶ会員を擁しています。
 
毎年2回の世界大会をフロリダとラスベガスで開催すると共に、ドバイやタイなど世界各国でも国際会議を開催しています。
 
今般、記念すべきA4M国際学会日本会議が、いよいよ2019年に開催されることとなり、実行委員会事務局一同、身の引き締まる思いで準備を進めています。
 
A4Mは設立以来、米国のみならず世界的な課題となっている「アンチエイジング」領域の先駆的研究と実証を重ねてきました。
 
また、高度な教育機関であるMMI(Maboratory Metabolic Medical Insutitute)を通じて、医療従事者、開業医、科学者や一般市民の教育にも注力しています。
 
いまや世界有数の長寿国となった日本においては、アンチエイジング医学の研究、臨床、進歩への期待はもとより、アンチエイジングに対する一般市民の関心もますます高まっています。
 
A4Mから多くの招待講演者をお招きして開催される「A4M国際学会」として、米国や日本、アジアを中心に、世界各国のアンチエイジング医学に携わるプロフェッショナルや企業・団体、一般市民の方々が東京に集結し、幅広い見地から世界や日本が置かれている状況を考えると共に、最新のアンチエイジング医学情報が世界に向かって発信される機会となることを期待しています。
 
共催学会である「一般社団法人 国際先進医療統合学会」は、「A4M JAPAN」としてA4Mと緊密な連携を図り、日本で唯一のA4M窓口としても活動している学会です。
 
この開催経緯をご理解賜り、「A4M国際学会 日本会議2019」の成功のために、皆様のご支援とご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
 

 

老化は若さの源「HGH(ヒト成長ホルモン)」の減少から始まる

 
「HGH」とは”Human Growth Hormone(ヒューマン・グロス・ホルモン)”の略で「ヒト成長ホルモン」と訳されます。HGHは「若さのマスターホルモン」と呼ばれるほど抗老化に深く関わっています。
 

若さはHGH量で決まる

 
身体の成長を促進するため、幼少期から思春期にかけて分泌レベルが急激に増加しますが、思春期を過ぎた頃から減少に転じてしまいます。このHGHレベルの低下が、様々な老化現象を引き起こします。
 
つまり、HGHの分泌レベルを再び高めることができれば、老化を食い止め、若返ることが可能になるとも言えます。HGHの老化防止効果には、「体脂肪率の減少によるダイエット効果」「コラーゲン生成によるシミ・シワ・たるみの軽減」「免疫力の強化」「睡眠の質の向上」「記憶力・集中力を高める」「体力及び精力の増強」などの研究データがあります。
 
HGHは脳下垂体前葉から分泌される
さらに、HGHレベルを高めることによって、メラトニンやDHEAなどの抗老化ホルモンも同時にレベルアップさせることができるため、全身の老化を停止、逆転させることが可能になります。
 
このようなHGHの働きについては、著名医学誌、科学誌、レポート、抄録など、専門家の研究結果で明らかになっています。
 

何歳まで作られるのか?

 
HGHは幼少期から活発に分泌され、15~20歳にかけてピークを迎え、青年期を迎えた時点で急激に分泌レベルが低下します。その後10年ごとに14%ずつ減少し、80歳の頃には、ピーク時のわずか5%程度まで減少します。人体は、HGHレベルが低下するに従って身体だけでなく、精神的にも老化していくのです。
 

HGH体内分泌傾向推移

 

HGH(ヒト成長ホルモン)補充療法は米国で誕生

 
1996年8月、FDA(米国食品医薬品局)は成人患者に対するHGHの使用を認可しました。それまではHGH欠乏症の小児患者の成長を促す場合に限って使用することが認められており、小人症にかかった不運な子供たちを過去30年以上にわたり、何万人も救ってきました。
 
その後、アメリカ抗老化医学アカデミー(A4M)の医師と科学者たちは、抗老化医学という新しい分野のパイオニアとして、HGHの治療投与についてのプロトコール開発に携わってきました。HGHを的確な量だけ摂取すれば、老化現象を10歳から20歳逆戻りさせることが可能になります。抗老化医学の進歩は、人間の寿命を伸ばし、QOL(生活の質)を向上させる上ですでに著しい成果をあげているのです。
 

保守系医学誌に衝撃論文
10才以上の若返りを証明

 
1990年7月5日、権威ある医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に医学史上に残る論文が発表されました。それは高齢者に対する初めてのHGH投与の治験に関するもので、この論文をまとめたウィスコンシン医科大学のダニエル・ラドマン博士と同僚らは、61歳から81歳までの男性12名に対してHGH注射を6ヵ月間実施し、その効果を同年齢の対象グループと比較しました。結果は世界各国の新聞に大きく取り上げられました。ホルモン注射を受けた人々は、食事療法や運動をしなかったにも関わらす、除脂肪体重が平均して8.8%増え、脂肪が14%減少しました。つまり、HGHは、肥満して、もろくなっていた高齢者の体を強く、しなやかにし、若返らせたのです。その論文には、保守的な医学誌ではめったに見られない大胆さでこう書かれていました。「ヒト成長ホルモンの6ヶ月投与が除脂肪体重と脂肪組織に及ぼした効果は、10年ないし20年間の老化過程で生じる変化に匹敵するほどの規模であった。」
 
その後、世界中の医学誌にはHGH治療法の効果を語った医学論文が溢れました。そのいずれもが、HGH補充による効果として、体脂肪の減少、筋肉質の増加、活力の向上、性的能力の改善、生体器官の再成長、免疫機能の回復、骨の強化、コレステロールと血圧の低下、傷口の早期治癒、皮膚の強度となめらかさの回復、毛髪の再生、視力の回復、気分の高揚、認識能力の改善など、実に様々な効果を列挙しました。
 

HGHの若返り効果

 
HGHによる若返り効果は、20年以上さまざまな臨床試験、研究などで実証されています。
 
①睡眠の質的改善        1週間~
②肌のきめが細かくなる     1~2週間
③肌の潤い・しっとり感再生   2~5週間
④肌のハリ・化粧のりが向上   2~5週間
⑤性的能力の改善        1か月~
⑥コレステロール値の改善    2か月~
⑦内臓脂肪の減少        2か月~
⑧しわ・ほうれい線がなくなる  1~3か月
⑨委縮する臓器の再成長     4か月~
⑩運動能力の上昇        4か月~
⑪髪の再生・白髪改善      6か月~
⑫コラーゲン合成・修復力の向上 6か月~
⑬筋肉量平均8.8%増加    6か月~
⑭脂肪量平均14.4%減少   6か月~
⑮骨の強化           12か月~
 

HGH(ヒト成長ホルモン)の健康効果とは

 

心臓の働きを助ける

 

体脂肪の意外な危険性

 
HGHは、心臓の機能を改善し、多くの点で心血管疾患を予防します。また体脂肪、特に腹部の体脂肪を減らしますが、これは心臓発作のリスク増大と相関関係のあるマーカーであることがわかっています。
 
HGH欠乏の成人に関する研究では、HGHはLDLコレステロールを下げて、HDLコレステロールを上げ、血中コレステロールのプロフィールを改善し、最小血圧を約10%下げます(最大血圧は変化せすに)。
 
またHGHによる治療は、いくつかの研究で心臓障害の症状も改善しています。1996年の「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」誌の記事では、HGHによる治療を行ったところ、左心室の壁の厚さが増し、心臓が収縮して血液を送り出す機能が向上し、心臓の酸素要求量が減少し、運動能力、臨床システム、および患者のQOL(生活の質)が向上しました。
 

免疫機能を若返らせる

 

胸部免疫の働きとは?

 
胸部にある胸腺は、免疫システムの主要な組織で、T細胞リンパ球を成熟させる働きをしています。免疫システムが機能低下すると、ガン、自己免疫疾患、感染症などさまざまな疾患のリスクが高まります。
 
1985年に、アーバナ・シャンベーンにあるイリノイ大学の研究免疫学者キース・ケリー(Keith kelley)博士は、HGHを分泌する細胞を注射すると、老齢のラットの収縮した胸腺を再成長させ、若いラットの胸腺のように大きく逞しくする効果があることを発見しました。HGHによって改善される免疫機能には、新しい抗体の生産、T細胞およびインターロイキン2の生成量増加、疾患と闘う白血球の増殖と活性の向上、抗ガン・ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
の活性増大、バクテリアと闘うマクロファージの刺激、好中球の成熟の増大、赤血球生成の増大、新しい赤血球の生成などがあります。国立ガン研究所の研究者は、HGHは、ガン患者が骨髄移植後に新しい細胞を生成するのを助ける可能性があると結論づけています。
 

胸腺は成熟したT細胞を生み出す重要器官

 
1990年にノース・ダコタ州立大学の2人の研究者は、56匹のマウスを対象にしたHGHのプラセボ比較対照試験で、T細胞機能の再活性化を含む、免疫機能が向上したことに気づきました。研究を始めたときには、マウスはすでにガンや感染症など、免疫システムの低下の兆候を示していました。「このように、ホルモン療法を受けたグループの平均寿命の伸びが観察されたのは、老化に関わる障害の遅延あるいは予防によるものと思われる」と、彼らは書いています。
 

丈夫な骨には何が必要?

 
HGHの欠乏が激しい23歳から66歳までの男女44名に対して行われたスウェーデンの実験では、HGH療法を2年間行った結果、股関節と下部脊椎の椎骨を形成する骨の密度が著しく高まったことがわかりました。このとき、骨形成のマーカーであるカルシウム、オステオカルシン及び2種類のコラーゲンの上昇が見られました。研究者たちは、患者たちの骨密度が今では通常の健康な対照群の骨密度と変わらなくなったため、骨折のおそれが減ったと考えています。強く、丈夫な骨を作るためにはカルシウムだけを摂取しても、骨に定着しなければ、内臓の石灰化を促進するだけで骨を強くすることはできません。骨たんぱく質が骨密度を高め、その隙間をカルシウムが埋めることで「柔軟性」「弾力性」「可塑性」が強化され、丈夫な骨が作られるのです。
 

骨密度の強化にはたんぱく質が重要
 

平成4年度講書始御進講草稿

 

水野傅一薬学博士
東京大学名誉教授
水野 傳一
Denichi MIZUNO


薬学を学ぶ者の1人として、私は「炎症でからだを守る」というお話しをさせていただきます。その内容は、最近私どものグループが行いました研究の基本的な考え方とその実証的な展開という、まことに偏ったものとなることをお許しいただきたいと存じます。
 
私は炎症の本質を追求するのではなく、炎症をそっくりそのまま善用して、からだを守るという新しい方策を追求した次第なのであります。
 
炎症では、真っ赤に腫れて痛かったり、熱を出したりするのが特徴ですので、これを標的とするのが普通の研究の進め方です。現代の医学・薬学では、この炎症のうわべの特性を、みんな抑えてしまう抗炎症薬が氾濫しています。これでは炎症を活用したことにはなりません。私はこの道をとらないことに致しました。

私が大きな依り所といたしましたのは、メチニコフの炎症に関する実験とこれに基づいたメチニコフの考え方であります。メチニコフは今からちょうど100年前1892年に、炎症を系統発生に沿って観察した記録を1冊の本にして出しました。すなわち、動物の中の1番下等なアメーバから始まって、ヒトデの幼虫やネズミの皮膚などを針でつっつく。それで軽い炎症をおこして見たわけです。
 
動物は全部、アメーバ様の細胞をもっていますが、このアメーバ様細胞が針の刺激に応じて元気に動きだし、針の刺激の与えられた場所の周囲に集まってくる。
 
しかも、与えられた傷の修復をするかのように、このアメーバ細胞はよく動きます。これは動物の進化の下等高等に全く関係がありません。こうして炎症は、針で受けた傷という外敵に対する生体防御をしているのだとしています。メチニコフと同時代のヘッケルという人が言いました。「個体発生は系統発生を繰り返す」と言うのです。すなわち、胎児は受精卵から新生児として生まれる間に、系統発生の経過を全部経験して生まれて来るものだというわけです。それならば、この個体発生の期間、すなわち外敵の全くない胎児の発育の期間に炎症は一体どうなっているのだろうか。私はそこに、炎症を動員・活用するための原点を、求めてみることにしました。
 
ハツカネズミの胎児の期間は20日です。この20日間をこまかく追いかけて見ました。追跡する炎症のめじるしは、腫瘍壊死因子という蛋白の存否を見ることと致します。なおこの因子は、その英語の頭文字をとって以下にTNFと言うことに致します。このTNFは、ふつうのオトナの炎症なら、必ずその炎症の場所に大量に細胞から離れて分泌されて出て来る蛋白です。ただし私どもの場合、解析は分子生物学的手法で行いましたので、このTNFはその存否だけでなく、分子としての存在状態までが推定できます。
 
思いがけないことがいくつか見つかりました。この20日間の間、胎児ではどの期間にも、どの組織にも、このTNFが見つかりました。外敵は全くないのに、炎症だらけの状態です。胎児全体が、炎症に特徴的なまっ赤な塊になっています。赤ちゃんという言葉は、もしかするとここから生まれたのかもしれません。繰り返し申し上げますが、この炎症は外敵に応じてできたものではありません。
 
もう1つ大事なことが見つかりました。このTNFという糸のような蛋白分子が、あまねく各細胞でつくられながら、外に分泌されずに、分子の端っこで細胞にくっついて、とどまっているという点です。しかもその細胞の外にむけて、源氏の白旗のようにひらひらたなびいているような状態にあるらしいのです。オトナに起こる普通の炎症では、TNFは細胞から分泌されて自由に動きまわるのが普通ですので、このひらひら状態と比べると大きな違いです。
 
こんな状態が胎児発育の間ずっと続く。細胞にくっついてひらひらしているこのTNFは、なんのためにあるのだろうかと考えて見ます。
 
本来このTNFは、癌細胞を殺す作用があるということで見つけられた蛋白です。またその反面、このTNFは、正常細胞に対しては増殖促進をする蛋白です。つまり、飴と鞭とが1つの蛋白分子TNFの中に凝集され、これとふれ合う相手の細胞次第でその飴と鞭との機能が使い分けをされることになる。TNFをひらひらさせながら、細胞と細胞とが互いに触れ合うことになれば、自分と同じ細胞に対しては共存共栄、互いに増殖促進をおしすすめる。他方、自分とちょっとでも違った細胞に対しては、これをなきものにするという正負両用に働く道具立てになると考えていいことになります。結局、胎児の細胞の集団は、全部がそろって相互監視をして互いのまちがいは排除するし、正常は互いに助長し合うという息の合った増殖発育をしている。そこに外敵がいないのに炎症はある。したがって、この炎症状態そのものが、胎児の発育を五体健全の出産へ向けて進めるための、きわめて優れたしかも強力な自己制御機構になっているのであろう、という風に考えられるわけです。
 
そうなると、メチニコフの系統発生の炎症は、これはふつうのオトナにおこる炎症ですが、外敵に対する生体防御機構であるのに対して、個体発生に基づく炎症は、すなわち今申し上げた胎児の炎症は生体制御機構となっているわけです。
 
私はこの制御機構を、「胎児炎症」とよぶことにしました。胎児はこの「胎児炎症」に制御を受け、守られて五体健全に生まれてくる。こう理解したわけです。
 
こうなると、話は簡単です。オトナのからだの中に、この「胎児炎症」が再現されさえすればいいのではないか、ことに病気になったヒトのからだの中にこの「胎児炎症」を再現させてみよう。もしこれが出来れば、五体健全に生まれてくる胎児の自己制御機構が、一転してそのまま成人の病気の無病息災への修復、復元に使えるはずではないだろうか?そう考えるわけです。私はこの道をとることに致しました。
 
目標は成人のからだの中に、「胎児炎症」を誘導する物質を探すということになります。もしこのような物質が見つかれば、この物質は無病息災への薬になるはずです。
 
成人では、胎児と違って、集中的にアメーバ様の細胞(これをマクロファージと呼ぶことにしますが)このマクロファージでつくられます。ただし炎症にならなければつくりません。そこで成人のからだの中に「胎児炎症」を誘導するためには、成人のマクロファージを活性化させ、 TNFをその細胞表面にひらひらさせている状態にまで、誘導するような物質を探すということになります。オトナになったマウスを使って、そのからだの中にこの「胎児炎症」を誘導する物質を探してみました。主に食物の中から探しました。多くの物質を調べましたが、小麦粉の中にこのような誘導作用のある物質が見つかりました。これを純粋な物質として精製しますと、いわゆるリポ多糖とよばれるグループの中の物質でした。この物質のグループは、その頭文字をとってLPSとよんでいます。このLPSグループは、細菌からとれるのがふつうですが、高等植物、ことに小麦というごくふつうの食物からとれたということも始めての発見でした。このLPSの100万分の1gというような微量を50 kg の成人に与えると、そのヒトのマクロファージを「胎児炎症」にまで誘導することが可能でした。さらに幸いなことに、注射でも、舐めても、皮膚に塗っても、ヒトのオトナのからだの中に「胎児炎症」をつくることができました。
 
こうなると、このLPSが誘導した「胎児炎症」が、成人の難病の治療に有効か否かが問題になります。そこでLPSの及ぼす影響を実験動物と一部はヒトでも試して見ました。病態動物でその治療効果を見ますと、糖尿病、胃潰瘍、動脈硬化の原因となる高脂血症、実験癌、麻薬中毒などにはっきり有効でした。また、すぐれた鎮痛作用もあることがわかりました。臨床的には未だ実施が狭い範囲にとどまっていますが、それでも、へルペスの難治状態とか、糖尿病患者には既存の薬に比べて、抜群に有効であることもわかりました。
 
麻薬中毒解除作用について言えば、このLPSを皮膚に塗るだけで、たとえばモルヒネ中毒患者の禁断症状が解除されるはずです。
 
以上私が申上げて参りました話は、炎症という、その本質や全貌があいまいと言っていい現象も、これを活用するのに適切な道を得れば、「炎症でからだを守る」ことはできるものである、あるいは「炎症をおこしてからだを守る薬」はできるものであるということをお示ししたことになると思います。その根拠となるのは、「胎児炎症」をオトナにおこしているところである、あえて申し上げれば、病人の病患部をその人の胎児の状態に戻しているためであるというわけです。またその実際面では、1つの物質LPSで多くの病気の治療に資し得るという薬が得られた点で、注目していい革新であると考えます。一般に言って、これからの薬はこういう形でからだのもつ自然の治癒力を鼓舞激励するようなものを目指すべきであると私は思っております。

第56回自然免疫賦活技術研究会

 
2019年621日に香川県高松市で第56回自然免疫賦活技術研究会が開催され、自然免疫の中心であるマクロファージの働きや、その応用についての発表がありました。
 
特別講演では東京医科歯科大学・名誉教授の藤田紘一郎先生から「隠れ病は腸もれ(リーキーガット)を疑え」と題して腸内環境・腸内細菌と健康についてのお話がありました。
 
藤田先生は腸内環境について早くから研究されており、一般にも分かり易い内容で数多くの本を出版されています。キレイ過ぎる環境や抗生物質の濫用で腸内環境が原因不明の病気の原因となる事、生後1ヵ月半までに棲み付いた腸内細菌が生涯の腸内細菌叢を決める事、自閉症などの精神的神経的な症状も腸内細菌が関係している事、遺伝子の発現にも腸内細菌が関係しているのでDNA検査をしても将来の病気が判断出来る訳では無い事など、やっと医学関係で認められつつある事をいち早く世の中に提唱されて来ました。
 
腸内環境と言うとすぐに腸内細菌だけの話題になりがちですが、乳酸菌だけが身体に良い働きをしているのではありません。やっといわゆる日和見菌と言われて来た菌種の働きや、何と悪玉菌と言われている菌にも生体内での役割がある事が判って来ました。ちょっと悪さをする菌がいる方が異物排除力(免疫力)が刺激され、先に腸内に棲んでいる「ちょっと悪玉菌」が場所を取っているので、新しく本当に悪さをする菌を増えにくくするようです。増えられずに体外に出されてしまうのです。
 
発病する人、酷くなる人は腸内環境の悪化(ディスビオーシス=菌の種類、量が少ない)で異物排除の力が弱まっています。やはり寄生菌よりも共生菌でしょう。特に植物共生菌には自然免疫力を高める作用が認められています。先生は、当時の常識の先を行く内容なので学会で苦労をされたと話されていました。
 
研究会では海外から、何故か隔年で流行る「手足口病」のお子さんが植物共生菌の細胞壁成分のサプリメント(HQ-LPS)で回復した例や、アレルギー症状が寛解した例も発表されました。現代の食生活では植物共生菌が豊富な食べ物を食材として確保するのは大変に難しいので、サプリメントで補充する事で腸内環境と異物排除力を健康に維持する事も重要だと話されていました。
 

第56回自然免疫賦活技術研究会特別講演
東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎先生より
 
※「手足口病」が現在大流行しています。手足口病は小さなお子さんが罹る病気だと思われていますが、実際は成人でも罹り重症化します。手足口病は、ヘルパンギーナ、プール熱と共に「夏の三大風邪」と呼ばれており、免疫力の強化による治癒しか方法はなく特効薬はありません。
 

初代・厚労大臣の坂口力先生が、抗がん剤による患者の免疫力低下の問題点を指摘。

 
医師でもあり、現在、東京医科大学の特認教授でもある坂口先生は、
 
「抗がん剤を使用することで、がんで死ぬ患者は20%以下なのに、がん以外の感染症で亡くなる患者が80%以上いる。これで、「がんを治した」と言えるのか?」
 
「これでは何のための抗がん剤か分からない。抗がん剤によって免疫力が極端に落ちてしまっているからではないか?」
 
「オプジーボなどのがん免疫療法をしても、最初の抗がん剤で免疫細胞が弱っていると、がん細胞への攻撃力は高まらないではないか?」とのコメントを発表。
 

「日本統合医療学会 第4回愛知県支部例会」
記事「がん経済新聞」より

 

オプジーボなどのがん免疫療法と水素ガス吸入、ハイパーサーミア、Co-Q10などを併用すると効果が高まる。免疫力が高まるためか?

 
熊本県・玉名地域保健医療センター院長、赤木純児先生は、末期がんの治療において「オプジーボなどの免疫治療薬の単独投与に比べ、水素ガス吸入、ハイパーサーミア、還元型コエンザイムQ10などを併用すると、効きがよくなる」と発表。
 
「これらの治療法はミトコンドリアを活性化するので、それによって、T細胞の免疫力が高まるからではないか?」とのコメント。
 

「日本統合医療学会 第4回愛知県支部例会」
記事「がん経済新聞」より

 

新型インフルエンザの撃退には免疫力が重要

 インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があり、A型は世界的に大流行する性質を持ち、B型は地域性のあるもの、C型は未分類のものを指すもの、と定義できるが、A型はその表面にある抗原タンパク質の種類によって分類され、ウイルス細胞に付着するための血球凝集因子(ヘモアグルチニン)の頭文字をとってH型、そして吸着した細胞から離脱するときに作用するタンパク質(ノイラミニダーゼ)の頭文字をとってN型、その種類の違いからH1、H2、H3と分類され、その組み合わせによりH1N1スペイン風邪・ソ連風邪、H2N2アジア風邪、H3N2香港風邪のように分類される。
 
 インフルエンザウイルスは、単独では細胞分裂できないため、動物に寄生して子孫を増やそうとするが、そのために利用された細胞は最早本来の機能を維持できず死滅することになる。その結果、宿主全体の生命を危うくするのである。
 
 しかしながら、取り付かれた細胞もこれを看過しているわけではなく、マクロファージを活性化させインターフェロンを産生してウイルスが増加するのを防止させます(低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体はマクロファージ活性増強効果に優れています)。
 
 感染初期はこの自然免疫系の働きでインフルエンザに対抗しますが、この段階で抑えられないと次の段階である獲得免疫系が働きます。
 
 この段階に至るまでには約1週間を要するため、高熱、咳、喉の痛み、極度の鼻詰まり等の諸症状で苦しむことになるが、この間はむやみに解熱剤や鎮痛剤を服用せず、栄養価の高い食品を摂取し、安静にして過ごすべきである。その結果自らの免疫力、自然治癒力により快方に向うことになる。
 
 昨今の新型インフルエンザの大流行に右往左往するのではなく、日頃から自己免疫を活性させておくことで、感染しても大事に至らずに済む、ということを銘記すべきである。

健康補助食品と保健

健康補助食品の利用と注意点について

 
健康とは、WHO憲章の前文に「単に病気や虚弱ではないということではなく、社会的にも良好な状態であること」と定義されているように、毎日の生活において生じる問題に対して適応できる状態にあり、自己満足や個人の楽しみを高め、生存競争に生き残るための、自己の能力を最大限に活用できる、心身ともに健全な状態にあることをいうが、現代人を取り巻く環境は必ずしもこの健康を維持するに適合しているとはいえない。
 
不規則な生活による睡眠不足、偏った食事、人間関係によるストレス等により、少しずつ健康状態に悪影響を及ぼし、いつの間にか生活習慣病に陥るケースが年々増加している。異常を感じて病院に行くと、病気を治すための対症療法を実施するため、体に対する侵襲によりさらに悪化し、食欲をなくすことによる衰弱で命を縮めることに繋がる。したがって、このような事態に陥らないようにするために、日常の食事のあり方や、とり方について正しく理解し、それを実行することが重要なことになる。
 
ところが、規則正しく、栄養のバランスを考慮した食事をとり、適度な運動を実施し、体に有害なタバコやアルコールを排除していても生活習慣病、特に、加齢による、いわゆる成人病にかかってしまうケースも多い。
 
そこで、健康状態を評価・判定し、不足しがちな栄養素を栄養機能食品の中からとり、慢性的に問題のある症状、例えば、常に便秘・下痢で悩んでいるとか、コレステロールが高いとか、血糖値が気になるとか、血圧が高いとか、の症状に対して、特定保健用食品で、それらの症状に対して改善する働きがあると科学的に証明されたものをとったりすることが大切になってくる。
 
ただ、これらはあくまで食品であり、その摂取する目的が体に必要な栄養成分の補充や、健康の維持・増進に役立つ成分を補充しているのであって、長期間にわたって摂取した結果、何となく体調がよくなった、といったような個人次元での、主観的健康感の改善・向上であり、医薬品のように急速で、目に見える形での効果が現れるものではない、ということを認識しでおくべきである。これらの健康補助食品の中には、それなりの機能をもっているものも多く、食品だから安全、と決めてかからず、過剰摂取を避け、注意事項を守りながら使用することが望ましい。また、医薬品であるかのごとくに喧伝しているものや、大量購入、大量摂取を勧めるようなものも要注意である。最終的に、いろいろ試してみて、自分に合いそうなものを継続して使用していくことが、自分自身の判断として求められることになる。
 

食品の保健機能と応用

食品としての役割は、一時機能として栄養機能、二次機能として感覚機能、三次機能として生体調節機能がある。現代社会においては、この生体調節機能である免疫系、神経系、内分泌系、消化器系、循環器系の乱れから生じる生活習慣病の原因が、食を通じての疾患であることが解明され、その治療や予防のために、適切な保健機能食品を必要とするようになった。そのうち、特に重要なものとして、下記の3つをあげる
 
1.ビタミン: 保健機能食品のひとつのカテゴリーである栄養機能食品の一種、ビタミンは、微量ではあるが他の栄養素の潤滑油として働き、これが不足すると種々の欠乏症に陥ることから、その重要性は人類の歴史とともに解明、認識されてきた。現代では、単に不足を補うというだけではなく、特殊なものを多目に摂取することで生活習慣病や感染症の予防に役立ったり、活性酸素を除去することで老化防止に貢献したりと、その有用性は広く認識され、栄養機能食品として規定されている。成分は12種類あり、それぞれの機能を持ち、欠乏症と過剰症が判明していて、その安全性は、ヒト試験による摂取量が明記されることで確立されており、その質的評価は人体の栄養状態の評価・判定によって判明し、その状態に応じた摂取方法が選択される。
 
2.乳酸菌: 保健機能食品のひとつのカテゴリーである特定保健食品の一種、乳酸菌は、腸内細菌を活性化させることで、消化・吸収・排泄を促し、腸管免疫を高める作用がある。長い人類の歴史の中で、発酵乳から得られる食品として世界中で愛用されていることから、その有用性、安全性は確立されている。
 
3.食物繊維: 特定保健食品の一種、食物繊維は、それ自身に栄養価は見られないものの、腸管を刺激し、量を増やすことで便通を改善し、腸管免疫を高める作用がある。長い人類の歴史の中で、野菜、根菜、穀物等から得られる食物繊維はその有用性、安全性は確立されているが、現代社会では不足する傾向にあり、人類栄養学に基づいた方法によって評価・判定がなされ、適切に摂取方法が選択される。
  

食品衛生の基本要素

平成15年5月30日に改正食品衛生法が公布され、国民の健康の保護のための予防的観点に立った積極的な対応、事業者による自主管理の促進、農畜水産物の生産段階の規制との連携に関して、抜本的に改正された。これにより、食品等事業者は、従来の責務に加えて新たな責務を負わされることとなったが、基本的には改正食品衛生法の理念である、国民の健康の保護を最優先とし、そのための予防的対応、配慮、処置等を適切に講じ、国または地方公共団体が実施する食品の安全性の確保に協力することにより、その責務を果たすことが可能である。
 
この食品の安全衛生を確保するためには、食品の採取、輸入、加工、調理、包装、保管、運搬、販売等を行う全過程において、「場所」として、清潔で衛生的な施設と設備を備えていること、「物」として、清潔で衛生的な品質良好の原材料を、意図された製品の規格基準通りに使用すること、そして「取り扱い及び管理」として、それらを確認して使用し、健康で清潔な状態の従事者が、衛星管理項目が取り入れられた方法で用い、製造、加工、包装、保管等の過程における衛生管理措置を実施し、確実にその記録を残し、そして清潔で衛生的に保管し販売することがその基本要素として規定されている。
 
この基本要素を実現するためには、施設、設備の安全性の確保に関する基準に適合するよう整備して許可を受け、その後の立ち入り検査にも対応できるような処置を講じる必要があり、食品、添加物、器具、容器包装等の安全衛生基準、規格基準、製品基準についてはそれぞれの自社基準を定めておくことが必要であり、上記の場所で上記の物を確認のうえ、健康で清潔な従事者が衛生管理項目が取り入れられた方法に従って確実に実行し、そして記録に残し、抜き取り検査を実施した後に出荷し、販売店においては清潔で衛生的に保管し販売するように取り計らわなければならない。
  

食品による保健

国際保健機構(WHO)の定義によると、"健康とは、精神的、身体的に健全な状況ばかりでなく、社会的に健全な状況にあること"、と規定されている。このうちの身体的健康を維持するための食品について、各食品がもつ栄養素、栄養成分が、人体に摂取された後、どのように処理されるか、ということを考察し、明確にされたものが"栄養の質的評価"である。ここにいう"栄養"とは、食品を取り入れた場合、それを処理する状態のことを指し、各食品が持つ栄養素、栄養成分がどのように摂取され、有効に活用されたかによってその良し悪しが問われる。すなわち、昔のように、人々が栄養素欠乏状態にあった頃には、食品のもつ栄養素の側面からその良し悪しが決定されていたが、昨今のように、栄養素欠乏状態が解消され、飽食の時代になると、人体の側面から栄養状態について研究がなされるようになり、食物がどのように消化、吸収、代謝され、どのように役立っているか、が包括的に観察される必要性がでてきた。
 
その結果、人体の栄養状態を評価、判定して、不足している栄養素については適切に栄養補給することが望ましいということになってきた。人々が食物を食べるのは生活のため、生活とは生存して活動すること、生存して活動するためには身体を維持する必要がある。身体の維持のために、その構造を考察すると、まず構造そのものは主にたんぱく質からなり、活動するためのエネルギーとしては糖質と脂質が必要で、これらを三大栄養素と称し、消化、吸収の過程で必要とされるビタミンやミネラルを微量栄養素と称している。
 
これらの栄養成分をバランスよく、規則正しく摂取して、栄養素の欠乏や過剰の状態から体を守り、よりよい状態を保つための努力がなされなければならない。食品がもつ栄養素は、摂取されたのち、そのすべてが有効活用されるわけではない。消化管内における状況、代謝能力、精神状態等の要素があり、状況に応じて最も適切な加工、調理方法を選択する必要がある。食物として摂取される栄養素の比率は、炭水化物:約55%、脂質:約25%、たんぱく質:約20%であるが、身体内における重量比は炭水化物(糖質):約1%、脂質:約20%、たんぱく質:約20%、後は水分、という構成になっているので、摂取された栄養素が、身体内にて分解され、処理されてあるものはエネルギーとして、またあるものは他の物質に変換されて身体の一部を構成する。
 
このように、人体の構造は、食物が形を変えることで構成されており、多くの種類の栄養素、栄養成分を摂取し、それらを有効に処理することがいかに大切か、が理解できる。栄養素、栄養成分の摂取における不足、過剰、不均衡がもたらす状態の延長線上に成人病、生活習慣病があるとすれば、日常における食事にもっと関心を払うべきである。
 

健康・栄養の評価・判定

「栄養」とは、食物を摂取した場合の、その処理状態のことを意味する。従って、「栄養がよい」ということは、食物を摂取した時の処理状況が良好な状態にある、ということで、基本的には健康な状態にある、といえる。この場合、体内では必要とされる栄養素が充分に摂取されている、ということを表すが、それは心身の状況によっても異なってくる。
 
食べた食物が全て体内で消化・吸収され、有効活用されているわけではないので、栄養素欠乏状態にある場合には、食物の側面から栄養価を評価して取り組んできたが、今日のように、欠乏症が解消した状態においては、人体の側面から、体全体を個別に観察して、栄養状態を評価・判定して適切な栄養補給を実施する必要がある。その具体的な方法に関しては、まず生活を維持するために必要な、身体を維持するためのたんぱく質、活動に必要なエネルギー源としての糖質、及び脂質について、また微量栄養素であるビタミンやミネラル等の栄養素に対して、質的な評価を行い、利用効率を算出して総合的に判断する。
 
このように合理的に摂取されても、体内では絶え間なく種々の変化(生化学的・生理的・解剖的変化)が起こっており、これらの変化の状態を栄養状態の変化として把握することを栄養状態の評価・判定といい、健康を維持するためには最も重要なことである。栄養素の摂取に伴う体内の変化は、適切な栄養状態・栄養素相互のバランスが崩れた状態・栄養素の欠乏した状態・栄養素過剰な状態、に分類されるが、適切な状態以外では、それぞれに免疫抵抗性の低下による感染症、あるいは生活習慣病に罹患する可能性が高い。それゆえ、栄養素の摂取、消化・吸収、代謝が円滑に行われる状態を維持するために、欠乏症、過剰症に陥ることのないように、日常の生活の中で、適度な運動を休養、そして食事を互いに調和させ、生活の質を向上していくことが必要である。
 

臨床生理・生化学

1996年に厚生省(現在の厚生労働省)は、それまで加齢による疾患としての要素が強かったガン、心疾患、脳血管疾患の呼称を"成人病"から、日常の生活習慣による要素が依里強く影響する"生活習慣病"に代えた。その背景には、日本古来の食生活からの急速な欧米型への移行があり、近年急速にその傾向が見られ、年間の死亡者数約100万人のうち、約60%がその原因によると見られている。
 
これらの生活習慣病は、因果関係が特定されているわけではなく、相互に関連しあう原因があり、その結果として種々の症状、病名がつけられている。欠乏症時代から飽食時代への移行により、また食生活の欧米型への変化により、糖質、脂質の代謝異常が見られるようになってきた。これは糖質を代謝するホルモンであるインスリンの異常によるものであるが、正常に分泌されないか、あるいは分泌はされてもレセプターに異常があるため正常に機能しないことが原因として考えられるが、このことをインスリン抵抗性と称し、身体の各細胞に対して糖質が取り込まれなくなり、抹消組織としては栄養飢餓状態であり、血管内には糖質が溢れる高血糖状態となる。
 
さらに抹消組織の飢餓状態を救済するために筋肉からはアミノ酸が、また脂肪組織からはグリセロールが血液中に放出され、肝臓内でこれらを新たな糖質として産生するため(糖新生)、血糖値はさらに上昇する。この状態を耐糖能障害と称するが、糖尿病を発症する機序として知られている。糖尿病は、1型と2型があり、1型の場合、インスリンの分泌異常が原因で、2型の場合、生活習慣、及び遺伝的素因が関係しているものをいう。いずれの場合もインスリン抵抗性と結果として生じる高インスリン血症により、脂肪の合成が進み、脂肪細胞に蓄えられることから肥満を発生させる。この脂肪細胞が種々の生理活性物質を分泌し、なかでも腫瘍壊死因子や遊離脂肪酸の作用により、インスリン抵抗性がさらに助長され、その結果中性脂肪が処理されず、高脂血症を発症する。高脂血症とは、血液中に脂質(コレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸)が必要以上に存在する症状のことで、高血圧の直接的な原因になり、心疾患、脳血管疾患を発症させたり、また発ガン物質にも変化して大腸ガンや乳ガン、卵巣ガン、子宮体ガンあるいは前立腺ガンの原因にもなることを銘記すべきである。
 
このように、生活習慣、特に食生活による影響は甚大なものがあり、人生の終末期において寝たきりや痴呆に陥らず、ごく普通の生活ができる状態を維持するためには、常日頃から筋肉や骨格、消化管その他の器官に刺激与え、それらの機能を適度に維持していくことが大切で、「廃用性萎縮」という現象を極力避けるべきである。
 

健康食品の法規制

◎食品衛生法: 国民の健康を守るために、その根幹となる食品を安全性という見地から、危険回避のための危険管理(リスクマネジメント)を主眼として、昭和22年に制定され、その後時代の趨勢に沿う形で4回にわたって大改正が実施され、今日に至っている。食品衛生法の規制範囲は、医薬品、医薬部外品を除く、すべての飲食物に及び、添加物、器具、容器包装及び食品取り扱い施設、事業者、従業員のあり方、携わり方について細かく規定している。保健機能食品もその規制を受けるため、当然のこととしてその他のいわゆる健康補助食品もその対象となり、食品衛生法の規制を遵守しなければならない。
 
◎健康増進法: 国民の、急速な高齢化と疾病構造の変化に伴い、国民の栄養改善、健康増進を図るために制定された。毎年、国民健康・栄養調査が実施され、その食生活、運動、休養、喫煙等について指導することを規定している。
 
◎薬事法: 医薬品等の使用による、国民の健康被害を未然に防止するために制定された。医薬品とは、日本薬局方に収められている物、人、動物の疾病の診断・治療・予防にしようされることが目的とされている物、人、動物の身体の構造または機能に影響を及ぼすことが目的とされている物、を指す。
 

関係法令 

薬事法

第1条に、医薬品等の品質、有効性、及び安全性の確保のために必要な規制を行う、とあるが、本来、医薬品とは、日本薬局方に収められている物、人、動物の疾病の診断、治療、予防に使用されることが目的とされている物、人、動物の身体の構造、機能に影響を及ぼすことが目的と去れている物、と規定されており、専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)から鑑みて、疾病の治療または予防の目的で使用されるべきものである。そのため、その成分本質(原材料)が、人、動物の身体の構造、機能に影響を及ぼすことは当然だが、健康被害を生じさせるものであってはならないので、医薬品として承認・許可を受けるものとして規制が必要である。然るに昨今の情勢としては、本来、医薬品としては認められないもので、それをあたかも医薬品であるがごとくに標榜して販売されているもの、あるいはその逆に、本来医薬品的効能・効果があるにもかかわらず、食品として販売されているものがあり、これにより一般消費者に正しい治療を受ける機会を失わせ、疾病を悪化させる、といった保健衛生上の危害を生じさせたり、医薬品及び食品に対する概念を崩壊させ、医薬品の正しい使用が損なわれ、ひいては医薬品に対する不信感を生じさせる可能性があるため、これらを規制する必要性がでてきた。
 
そこで、消費者への健康食品に関する情報を正しく伝達するにあたり、薬事法は、医薬品的効能・効果としてみなすかどうか、あるいは、疾病の治療・予防を目的とし、身体の組織機能の増強・増進に影響を及ぼすがごとくの標榜とみなすかどうか、広告媒体における内容、あるいはその形状が剤形、容器・被包の形態、図案、表示等が通常人に対して、あたかも医薬品であるがごとくの認識をあたえるかどうか、例えば、食品であることの明示がなく、アンプル剤状のもので、服用時期、間隔、分量等について定め、糖尿病の改善等の具体的効果を表示したような製品に対し、詳細に規定している。
 
これにより、それまで明確に規定のなかった医薬品と食品、そしていわゆる健康食品に対する境界が明示され、その中でも、明らかに保健的に効果が期待できるもの対しては、保健機能食品として制度化し、特定保健用食品、栄養機能食品、さらに特別用途食品や条件付特定保健用食品等のカテゴリーを設けることで、一般消費者に対して、正しい選択が出来るように法改正を実施してきた。

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